「バットマン VS スーパンマン」での対決を待ちきれずに「バットマン: ダークナイト・リターンズ Part 2」を観た感想

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[UPDATE 2016/03/20] 加筆



「バットマン: ダークナイト・リターンズ Part 2」

内容
ブルース・ウェインがバットマンを引退して数年。ゴッサムシティは犯罪が横行し、彼を必要としていた…。前作「バットマン:ダークナイト・リターンズーPart1」に引き続き、復活したバットマンの活躍を描くシリーズ第2弾!
ダークナイトが相棒のロビンこと勇敢な少女キャリー・ケリーとともにゴッサム・シティーを取り戻したことで、ミュータント団の恐怖におびえていた街にようやく希望の光が見えてきた。ところがバットマンがふたたび脚光を浴び、その動向がメディアで詳しく報じられたことで、アーカム精神病院のはるかに邪悪な男が目覚めてしまう――その名はジョーカー! バットマンの宿敵であるジョーカーは卑劣きわまりない方法で、バットマンを狂気のどん底まで引きずり下ろそうと企んでいた。一方で世界的な破滅が迫りつつあるゴッサムには、お馴染みスーパーマンことマン・オブ・スティールも駆けつけるが、その任務というのが何と、バットマンその人を倒すことだった。





「Batman v Superman」(2016年3月25日公開)が待ちきれなく、映画の予告で「あの超人にどう立ち向かう?どれくらいバットマンは戦えるのか?」という気持ちを抑えられなかったので「バットマン: ダークナイト・リターンズ Part 2」を観ました。

内容は政府と交わした復帰しないという協定をバットマンがPart.1で破った為、大統領命令によりスーパーマンがバットマンの活動を停止させる為ゴッサムへ赴いたスーパーマンが警告を行なう。後にアメリカとソ連の戦争により核をソ連が使用。その影響でアメリカのインフレが一時停止し惨事になる。そんな中バットマンが市民を指揮するゴッサムのみが唯一安定を保つ都市となり、活動再開+大統領の面子が潰され、大統領がスーパーマンを戦う為に派遣し、ついに二人のヒーローが対決するといった内容。

バットマンとスーパーマンのバトル前にはバットマンとジョーカーとの決着がつくのも見所。
(詳しいネタバレOKなら、Wikipediaに原作版の内容は書かれていた)

全体を通してみるとバットマン/ブルース・ウェインの生と死が強く描かれている印象を受けた。
Part1では活動を停止していた(死)バットマンがゴッサムの為に再始動(生)。
バットマンによるジョーカー殺害で活動再開以前の自警活動に終わりを感じさせ、エンディングでは世間には死んだ事となり正体が明らされたバットマン(死)。エンディングの最後でバットマン自身により語られるのだが、死について考えていたバットマンが後継者育成でこれからの目標を見つける(生)。バットマンがスーパーマンに対する「私たちは日々死の恐怖を抱え生きている」セリフも印象的。

ストーリーはそんな感じですが、劇中のほとんどがバトルを含めたアクションに継ぐアクションで展開され、スピード感溢れる展開であっという間に終了。アクションが連続する中、ストーリーも深く盛り込み75分にうまく収められていたと思います。

楽しみにしていたバットマンとスーパーマンの対決。スーパーマンは高いスペックで攻め、バットマンはバットマンらしくガジェットと知恵を駆使するのがとても良く、相手が超人なので攻撃の手段がハンパではないの所が、見応えがあり迫力のある戦闘を生み出していた。








02:56秒のシーン、「BvS」コミコントレーラーにあるこのシーンは逆だけれどもオマージュ?かなと思った。

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対決での会話で印象に残ったのはこの台詞、人間が抱える死の恐怖をバットマンがスーパーマンに語る一言

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「私たちは日々死の恐怖を抱え生きている」













「バットマン VS スーパーマン」のバトル以外で面白かった所

・スーパーマン VS ソ連軍
コルト・マルティーズという地域でのアメリカとソ連による局地的な衝突。アメリカ側のスーパーマンがソ連に圧勝。米軍はソ連上陸時の一瞬しか映っていない為、観ていて「これ"アメリカ VS ソ連"ちゃう、"スーパーマン VS ソ連"やん」という内容になっていた。
戦車や戦闘機、航空母艦に圧倒的パワーで圧勝するスーパーマン、核爆発にあっても容姿は即座に回復。「ヤバイ、バットマン、確実に瞬殺」と感じさせ、後に控える決戦が楽しみになるシーンでした。





・激突を予想していたグリーンアロー

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スーパーマンとの決戦が迫る中、グリーン・アローと会話するバットマン。
グリーン・アローのこの一言で約束された未来が迫るという緊張感に包まれる。(左腕をなくしのかは明確には語られていなかった。原作のWikipediaにも「はっきりとは明示されない事件によって左腕を失い」と書かれていた)
グリーン・アローはエンディングにも登場。終盤しか出ていないのに存在感は際立っていた。





・スーパーマンの人柄

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決して悪者にならないように配慮されていたのが良い。
バットマンとの戦闘中でもバットマンの体を気づかい、エンディングでバットマンの行動を察知した際もさわやかに見逃し、スーパーマンが政府側のヒーローとして描かれていたのが、一気に吹き飛ぶ良い終わり方だった。





・わからないスーパーマンのスピード

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前半は目でおえないスピードなんですが、それ以外は目で終えるスピードになっている点。
バットマンと戦う時は核爆発のダメージと日光不足で弱っているという状態なのでパワーダウンしているのは納得ができる。
しかし決戦の少し前、対決場所が決まるシーンでは目に見えない速さを見せていた。





・キャット・ウーマンがピッグ・ウーマンに

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年を取る怖さを教えてくれる。原作コミックで太ったオバさんに描かれているので仕方ないが、おばさんでもドラマ「ウォーキング・デッド」キャロルのようにスマートでカッコイイおばさんの方が良かったなと思った。しかし、バットマンとの愛を感じられたのでOKだ。








対スーパーマン仕様のアーマー・スーツはどうだったのか

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スーパーマンのヒートヴィジョンでも溶けない固さで、バットモービルも楽々持ち上げる機械制御のようなアーマーだった。
スーパーマンとの戦闘を見て、同じ仕様なら「BvS」でもこれで戦えるなというのを実感、満足だ。
しかし、これでも弱体化したスーパーマンのパワーはとてつもなく、色々な戦略(グリーンアローやロビンの協力)/戦術を駆使しバットマンはスーパーマンと戦う。




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またバットマンはスーパーマンの弱点であるクリプトナイトも財力で製造し、スーパーマンが死に至るクリプトナイトの合成に成功したと語り、「殺す事もできる」というバットマンの台詞に、いざという時の本気とバットマンに花を持たせ、かつスーパンマンへの友情も感じた。





エンディングもしっかりしていたので、とにかく満足。「これなら映画でもバットマンがスーパーマンに何とか対抗できるな」と思った。このアニメを見て、より映画が楽しみになりました。




Youtubeにある映像だけなら戦闘の雰囲気は味わえるが内容を知らないと、どういう思いや状況で戦っているのかという味わいが欠如するので、「俺もアーマー装備バットマンがどこまでスーパーマンと渡り合えるのか気になるな」と映画に向けて強く感じている人には、ぜひ観て欲しい作品。




以前に調べた所、宅配を含むレンタルになかったので、僕は配信レンタル版で観ました(後に購入)。









ちなみにこの「ダークナイト・リターンズ Part 2」に出てくるロビンは映画「Batman v Superman」へ登場の噂もあった。

「Batman v Superman (バットマン VS スーパーマン )」 - ゴードンの娘でありバットガールであるバーバラと新たな悪役登場の噂




当ブログ DCコミック原作 映画/ドラマ関連情報

・DC Extended Universe(映画関連)
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Category: 映画 / ドラマ感想文
Published on: 2016/03/20
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